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古戦場をゆく。。。 [京急1000形フォト]

関西の私鉄路線は地理的にJRと並走する区間が多く、激しいサービス競争を繰り返して今日に至ります。乗客にとってわかりやすいサービスはスピードです。京阪間の新京阪P6VS超特急燕の逸話はスピードの優位性を誇示するプロパガンダとして鉄道ファンに広く知られています。それ以外にも阪神本線、南海本線(関西空港アクセス)、阪急宝塚線などJRと私鉄の競合が今日も各地で繰り広げられています。
代わって関東の私鉄は京急をおいて他に熾烈な競争路線がありません。「東急の横浜~渋谷や小田急の小田原(藤沢)~新宿があるじゃないか」とおっしゃるかもしれませんがそれらの多くが始点~終点の競争であって、関西のような並行路線という意味では京急VS東海道線がわかりやすいと思います。高架軌道を除けば私鉄最高レベルの120Km運転にいち早く踏み切ったのもライバルあってこそです。

花月園前(2).JPG

<花月園前駅から>

昔の話です。横浜を出た上りの特急はしばらくJRの線路と並行して走ります。もし同時発車が叶えば、MT比で勝る京急1000形がよもや113形の後塵を拝することはあり得ません。しかし敵もさる者、こちらがまんまと新町に停車している間に抜き返されます。ここからが京急の意地、フルノッチで先行車を追いかけます。生麦~京急鶴見の間は再びJRと肩を並べて走る最大の見せ場、当時の制限速度は105Kmでしたが、メーターでは明らかにそれを振り切りじわじわと湘南電車を追い越しそのまま京急川崎になだれ込む、そんな光景が何度も繰り返されました。
今でも覚えているのは少年の私を乗せた1111が生麦~花月園前間で川車独特のモーター音を轟かせライバル113形をぶち抜いた事です。
それ以来1111の大ファンになりました。
ふとその時分が懐かしくなり生麦に行ってきました。生麦駅から品川方にちょっと歩いた「しみずくみとり人道橋」にちょうどカメラが出せるスペースを発見しました。

しみずくみとり人道橋.JPG


すき間.JPG

<すき間>

花月園前.JPG


このすき間から撮影しました。カメラなどを誤って線路に落とさないように注意して下さい。
左には東海道や横須賀のライバル路線のレールが光ります。

残念なのは1000形がほぼすべての優等運用から外れ、昔のような活躍の舞台がなくなってしまったことです。かつてのアイドル1111はその後北総線にリースされ1995年10月に廃車、異国の地宗吾検車区で解体されたそうです。合掌

最近”銀さま”で1111が復活を遂げました。切り文字ではないにせよあの1並びをを見た日には熱いものがこみ上げてきました。ホントばかですねぇ・・・

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